子宮ガン検査の結果の意味

結果はすべてお返しいたしておりますが、結果の読み方についてちょっと詳しくお話します。
以前のクラス分類による細胞の検査結果は、以下のようにローマ数字で段階をあらわしますが、数字が大きくなるほど悪性の可能性が高くなります。

簡単に書けばこのような内容になります。
細胞は生き物ですので、CLASS�Vbまでの細胞はまたCLASS�Uなどにもどることもよくみられますが、施設によっては�Vｂ以上で治療もかねた小さな手術（子宮の入り口のあやしい細胞のでた部分を少量切除する）を施行するところもあります。
よく誤解される、がんの進行度ＳＴＡＧＥ�T・�U・�V・�W期という言葉がありますが、これらは細胞のCLASSでいえばCLASS�W以上からの状態だと考えていただければよいです。
また、表に書いてある再検査に関しては、症状などによって再検査までの検査期間を短縮しなければならないときもあります。

子宮ガンは比較的ゆっくりした経過をとることが多いですが、まれに非常に早い進行がみられることもあります。生理以外の出血などがみられるようであれば、前回の検査からそれほど時間がたっていなくても検査を受けられることをお勧めします。

なお、２０１３年４月１日から、これらの細胞の検査結果は今までのローマ数字から、ベセスダシステムというあたらしい書き方に変わります。英語のアルファベットの表記法です。

以上のような新しい表記になります。
おそらく今までもクラス分類とこの新しい表記法が両方検査結果に書いてあるところが多かったのではないでしょうか。
新しい検査結果では、これら二つの表の　略語　で返されてきます。アルファベット表記です。
取り扱いの欄にある、コルポ、というのは、子宮の入り口を拡大鏡で観察すること（普段の細胞の検査は肉眼で行っているのでなお細かいところを観察するためです）
生検とは、組織診のことで、拡大鏡を使ってあやしそうなところの組織を極少量とってきて病理検査で確認するためです。
１）の陰性 以外のもの（２）から１０）です）がでたからといって、最終的には細胞の再検査や生検をしないとはっきりはしませんので必要以上に心配されすぎずに再検査を受けてください。

ベセスダシステムでの新しい表です。